自分は生まれつきおっとりした性格だから、白衣の天使と呼ばれる看護師として働くのに向いているとおっしゃる女性が少なくないと思います。看護師は必然的に優しさのこもった看護を患者に提供する必要があるため、プライベートでも要所要所で優しい心を持つことを習慣にしているのが窺えてくるのです。優しさ溢れる性格になりきろうとする弛まぬ努力が看護の仕事に活かされることは多々あると思います。優しい人になりましょうと自分に言い聞かせている看護師は結構いらっしゃるのではないでしょうか。そうした自己暗示が功を奏して、自分そのものが優しさの権化になることが可能性として十分に考えられるのです。優しい心が患者の全てを包み込み、患者を救い出すことにつながります。
 自分のことを負けず嫌いな性格だと思っている看護師は、看護業務がどんなに厳しいものでも最後までやり通そうとする気力を漲らせていくことでしょう。誰にも負けたくない!それは仕事だって同じことよ!そんな切実な想いが聞こえてきそうです。とうに体力は限界であるにもかかわらず、負けず嫌いの性格が自分を奮い立たせていくことは往々にしてあると考えられます。患者が一刻を争う事態であれば尚の事、看護師としての本能を喚起させていき、肉体の限界に逆らうようにして患者に看護実践をするのです。見事患者を窮地から救ったときに、負けず嫌いな性格が自分をここまで律したことを強く実感しているのが窺えます。